Super Motard(スーパーモタード)は2輪モータースポーツの中のひとつのカテゴリーとして国内で認知されるようになった。このレースは1周1km前後のショートコースに、約80%のターマック(舗装路)セクションと約20%のオフロード(非舗装路)セクションの2種類の路面が混在し、そこで勝負を競い合うといういわばオートバイの異種格闘技レース。マシンはこの2種類のセクションを走破するために、オフロードバイクをベースにしながらも前後のホイールをオンロード用に変更した独特のマシンで争われている。

そもそもこのレースは1980年代にアメリカで始まったのが発祥とされている。その後、ヨーロッパに渡り注目され、シリーズ戦となりSuper Motardと呼ばれるようになった。また、ヨーロッパでの人気の理由のひとつにハスクバーナやKTMといったオフロードバイクを生産するメーカーが古くから存在していたことも挙げられる。さらに2002年よりFIMの統括のもとSuper Moto世界選手権が開催され、イタリア、フランスなどのヨーロッパ各国を転戦。KTM、ハスクバーナ、フサベル、アプリリアといったメーカーがファクトリーチームを率いて参戦するほどの加熱ぶりを見せている。

発祥国のアメリカは2003年よりAMA Super Motoという名称の下、アメリカ国内を転戦する形式で開催されるようになり、BMXやフリースタイルモトクロスの人気イベント、X-GAMESのカテゴリーとして開催されるようになった。

そして国内スーパーモタードレースの総称がmoto1だ。参加型クラスのMクラスから、トップクラスのmoto1アンリミテッド、moto1、moto2クラスと大別されるが、これらの各レースが開催されているイベントそのものがmoto1の呼称で親しまれている。2005年からは2輪統括団体のMFJの承認を得て、moto1オールスターシリーズとして全国を転戦するシリーズ戦となった。

日本で注目を浴びるようになったのは2001年頃からで、全国各地で走行会やイベントが開催されるようになり2003年に“moto1”という名称で本格的なレースイベントとなった。ロードレース、モトクロス、ダートトラックなど違うカテゴリーのライダーたちの新しい戦いの場として毎戦白熱したレースが展開されている。

[TOPへ]
[カスタマイズ]




©フォレストページ