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□古泉一樹の苦悩
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古「はぁ……」
キ「どうした古泉?ため息なんかついて、気色悪い」
古「実は、調理実習なんです。明日の授業が」
キ「ほう、羨ましいな」
古「それで僕が野菜を持ってこなければならないんですが…」
キ「それで?」
古「……野菜代、経費で落ちるかどうか………」
キ「お前、そんなことで…」
古「あなたにとってはそんなことかもしれませんが、僕にとっては大問題です!最近機関は財政危機で、経費削減だの給与削減だのと言って困ってるんです!
実際にこの前のバイト代は今までの半分以下まで減っていました。僕は普段の生活でいっぱいいっぱいなんです!」
キ「そうだったのか……、何というか…すまんかった」
古「いえ、わかっていただければ別に大丈夫ですよ…はぁ」
キ「……!そうだ、古泉。帰りに俺の家に寄れ」
古「えっ?ですけど僕は安い野菜を探しに…」
キ「いいから、とりあえず寄ってけって」
古「はあ?わかりました…」
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