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□キョンが女の子だったら……
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季節は、冬。
 
寒風吹きすさぶ中、我が学び舎である北校までのハイキングコースの頂上を目指しているのだが、いかんせん寒い。
 
しかし、校門にたどり着いた頃にはいい感じに体も温まり、首に巻いているマフラーが暑苦しいほどだったがとるとそれはまた寒いのだろう。
 
それにしても、毎朝こんな強制登山なんかしていて足が筋肉質になったりしないだろうか。
私はそんな風にはなりたくない。
 
下駄箱で靴を履き替えていると背後に人の気配を感じたので振り返ると、朝一番には決して見たくない顔があった。
「何だ、谷口か」
別に話すこともないのでさっさと教室に行ってしまおう。
 
「キョン!せっかく俺が愛の告白をしてやろうというのにその態度はないだろうが!」
別にお前からの愛の告白なんて聞きたくもない。
それに毎朝ふられている分際で何を言っているんだか。
 
私は無視を決め込み教室を目指すことにしたが谷口がついてくる。
えぇい!近寄るなストーカー!
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