Short Novel

□Congratulations.
2ページ/6ページ


「Pちゃん?」


「ブイィー!」

良かった。居たんですね!


嬉しさのあまり、あかねさんに飛びつく。

あかねさんはそんな俺を、ギュッと抱きしめてくれた。



しかし

どうしたことだろう。


俺の顔に、ポタリと暖かい雫が落ちてきた。


「?」

慌てて顔を上げると、あかねさんが目を真っ赤にして泣いている。


ガァーーーン!!


なななな…泣いている!?


予期せぬ事態に、一瞬で頭の中が真っ白になってしまった。



「ブイ!ブイ!」

どうしたんですか!

何かあったんですか?!



体を必死に動かして訴えかけたが、

「大丈夫よ、Pちゃん。」

なだめようと、俺の頭をポンポンと優しく撫でてくれるあかねさんの肩越しに、

バツが悪そうにしてベッドに座っている乱馬と目が合った。


「ぶきっ!?」

なっ何故貴様がここに!?


あかねさんの部屋に、何故か乱馬がいることへ驚いたと同時に、一気に怒りがこみ上げてくる。



「ぶき〜〜っ!!」

そうか、貴様があかねさんを泣かしたんだな!!




次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ