Short Novel
□星に願いを
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私がもの思いにふけるとき。
決まって家の物干し台から、夜空を見上げる。
私が離れているあいつを想うとき。
そこから夜空の星を見つめる。
冬は寒いから、
風邪を引かないようにお気に入りのカーディガンを羽織る。
かじかむほどに寒い日は、
自分で入れた紅茶の入ったマグカップを、両手で包んで暖をとる。
はぁーと息を吐けば
ほら、白い息。
あいつはちゃんと、ご飯を食べているのかしら。
あいつはちゃんと、眠れているのかしら。
風邪は、引いてない…?