Short Novel

□一瞬の幸せ
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「それじゃ、前に言っていた通り今日は席替えをするぞー。順番に前へ出てくじを引いていけー。」

「はーい。」



キーンコーンカーンコーン…



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僕は

席替えというものは嫌いではない。


同じ教室内であっても、席が替わるだけで新鮮で、また新たな気持ちで勉学に励むことができる。

それに、今回は窓際というのが良いではないか。


こうして窓を開けていれば
春の爽やかな風を受け、風情を感じる事ができる。

髪がなびけば、この九能帯刀の格好良さがより一層、際立つというものだ。



それなのに…

「なんでまた貴様が隣の席なのだ、天道なびき。」




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