Short Novel
□星に願いを
2ページ/3ページ
今日は星が良く見える。
それでも東京から見える星は少ないのだけれど。
きっとあいつがいる場所は
もっと星が近くて、たくさん見えるだろう。
ねぇ、お星様。
あなたたちには、あいつが見えるでしょう?
あいつは今、どうしているの?
星が
教えてくれたらいいのに。
「あかね、風邪引くわよ。」
「なびきお姉ちゃん。」
「心配しなくても、乱馬くんは男になって戻ってくるわよ。」
「うん、そうね。」
「ま、女のままでもお父さんの言う通り、うちからお嫁に出してあげればいいのよ。」
「もう、お姉ちゃん!」
「あはは、おやすみ〜。」