長編

□Illuminations3
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***

気が付けば、辺りはすっかり暗くなっていた。


時刻はすでに18時頃。


夏の時期はまだ明るかったこの時間も、冬の今頃はとっくに太陽も沈む時間だ。


そして、昼間よりも
さらに寒さは増していた。




あかねはしばらく隣町の公園にいた。

始めは、近所の公園へ行こうと考えていたのだけれど。


もし誰かと歩いている乱馬に出くわしてしまったら…

そう思うと堪らなくなり、なるべく遠い公園で時間を潰していたのだ。


しかし、
ただじっと座っているだけでは、寒いだけ。


ずっと我慢をしていたが、やることもないし、
乱馬はさておき家族は心配しているかもしれない。



くしゅん…!


ひとつくしゃみをしてしまったところで、風邪を引けば益々馬鹿にされると思い、渋々帰ることにした。


「…帰りたくないけど…。」


思わず独り言がこぼれる。

帰っても、どうせ乱馬はシャンプーか右京と一緒に出かけてしまっているだろう。



“シャンプーか右京と過ごすんだから、関係ないでしょ!!”



自分で言ってしまった言葉が、何度もあかねの心に突き刺ささった。




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