長編

□Sweet panic4
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本当、私何言ってるんだろう。


ああ、そうか。

ただ夢中で、ただ闘争心だけが先走って、

その先のことなんて全然考えて無かったつもりだったけれど。


私、心の奥底ではそんな事を想っていたんだ。



ううん。もしかしたら、ずっと想っていたのかもしれない……





あかねは思わず発してしまった言葉に驚くと同時に、今にも泣きそうなくせに頭の中では冷静にそんなことを分析する自分にも驚いた。



けれど、今頃自分の気持ちに気付いたところで、残念ながら乱馬本人にそんな気は全く無いのだ。


自分に対して、女らしさや色気を感じてくれていないのに

こんなことを言ったって、やっぱり乱馬を困らせるばかり。






「ごめんね、乱馬…。あんたの気持ち無視してこんなことして…」

「え?」

あかねはそう言うと、胸ぐらを掴む手を緩めた。

急速に気持ちが冷めてゆくあかねに再び言い様のない寂しさが襲うも、何とかニコリと笑ってみせる。


「もう、こんな馬鹿なことしないから。」


あかねは床に落ちたワンピースとカーディガンを拾い上げると、着替えて部屋を片付けたいから出て行ってと声をかけた。



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