アオイトリ

□アオイトリ\〜波紋〜
1ページ/16ページ





「先生次第ですよ、」

どうします? と。


いつか聞いた問い掛けを、また、違う相手にされることになるとは、思いもしなかった。


あの時と、似て非なる状況。



目の前の少年が、肩に流れた私の髪を梳く。

立ち尽くし、ただ睨みつけるしか出来ない私に、笑んで。

指先に絡めた髪に口づける。


「――あの男を破滅させるも救うも、貴女次第だ」


二つの道を、差し出した。


アオイトリ\ 
〜波紋〜



次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ