「先生次第ですよ、」どうします? と。いつか聞いた問い掛けを、また、違う相手にされることになるとは、思いもしなかった。あの時と、似て非なる状況。目の前の少年が、肩に流れた私の髪を梳く。立ち尽くし、ただ睨みつけるしか出来ない私に、笑んで。指先に絡めた髪に口づける。「――あの男を破滅させるも救うも、貴女次第だ」二つの道を、差し出した。アオイトリ\ 〜波紋〜 →次へ [戻る] [TOPへ] [しおり] カスタマイズ ©フォレストページ