アオイトリ

□アオイトリ]〜青い鳥〜
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「――終わりにしましょう」

嫌です、と喉まで出かけた言葉は音にすることは出来なかった。

微笑んだ彼女が、今までのどの時よりも美しくて。その強い瞳に何も言えなかった。

無言を肯定として、彼女はこの部屋のキィをテーブルに置く。

いつもどこか頭のすみにあった、光景。

幾通りも自分のとるべき行動を考えた。――だが、いざその時を迎えると。

何もできない自分を思い知る。


「さようなら、――理事長」



応えないのがせめてもの抵抗だった。





アオイトリ] 
〜青い鳥〜 



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