ゾロ×
□秘密(★)
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『よし!終了♪』
ナミは航海日誌をパタンと閉じると、椅子にもたれ、ん〜っとひとつ伸びをした。
『…もうこんな時間、か…。』
時計はもうすぐ11時を指そうとしている。
眠る前にホットワインでも飲みたいな…。
ナミは部屋を出て、キッチンへ向かった。
他のクルー達はもう眠っているだろうと、足音を立てないように静かに歩く。
『あれ?』
キッチンの窓からは灯りが漏れていた。
…ラッキー、サンジ君まだ仕込みしてるんだわ。
作ってもらおっと♪
ナミはキッチンの扉の前まで来て、サンジの他に誰かいる事に気が付いた。
扉の丸窓から見えたのは…緑の頭。
ゾロ?!
ナミは自分の目を疑った。
ゾロとサンジと言えば、相性最悪、顔を合わせればケンカばかりでナミの悩みの種だった。
珍しいわね、あの二人が一緒にいてもケンカしないなんて…。
どうやらゾロはツマミをもらって晩酌中、サンジは仕込み中らしかった。
サンジはこちらに背中を向け厨房に立っており、何か話しているようだ。
ゾロはテーブルの席に着き、時々サンジの方を向いて何か声をかけている。
なんだ、仲良く出来るんじゃない。