ゾロ×
□剣豪のお料理教室
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『寝てんなら手ェ貸して。』
『ぐふッ!』
突然、腹を踏みつけられた。
こんな起こし方、アイツしかいねェ。
目を開けると、やっぱりコックがカゴに山積みの野菜を持って立っていた。
悪びれる様子もなく続ける。
『もう、すっげェ簡単。野菜の下準備。筋肉マリモでもできるからよ。』
『…それが人にモノ頼む態度か、てめェ…。』
『あァもう、時間ねェんだよ、キッチン来い…なッ。』
勝手に了解を得たつもりのコックはキッチンへ入って行った。
ったく痛ェな、クソ眉コックが…。
…だが、俺に手伝えなんざ初めての事だし、よっぽど手が足らねェんだろう。
面倒だが、コックの料理する姿は嫌いじゃねェし。
仕方ねェな…。
くあっとアクビをひとつして、キッチンへ向かった。