ゾロ×

□乱舞
1ページ/3ページ


【乱舞−剣豪−】



三本の刀が光り




素早く軽やかに風を斬る




ふわりと高く跳ねては




振り返りざまに斬りつける




返り血と汗が飛び




濡れた肌と眩しく光る




まるで自身も刀のような




無心の鋭い眼差しで




一人に囚われず




流れるように薙ぎ払う






それはまるで舞のよう






『…終わったな』



『…なんだ』



『…ヤろうぜ』



『…血に酔ったか』



『さあな』




確かに酔った




血か、てめェにか




戦いの余韻が冷めず




身体が熱を求めて疼く




首に腕を絡めて引けば




鋭い眼差しに




妖しい光が灯り出す




その刀みたいなてめェ自身で




触って、揺らして




舞のように鮮やかに俺を






…斬ってみろよ。







end


 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ