ゾロ×

□恋のスパイス(★)
1ページ/13ページ


『んナ〜ミさ〜んvVロ〜ビンちゅわ〜んvVオヤツのケーキです…V
野郎共!取りに来いッ!』


『キャッホーゥ!』


『サンジ君、これ挟んであるクリームなあに?すっごく美味し〜!』


『あァ、キャラメリゼしたナッツをクリームに混ぜてあるの。ウマイでしょ?』


『美味し〜!ね、ロビン!』


『このクリーム、洋酒も入ってて、大人の味ね。ナッツもとても香ばしくて美味しいわ。』


『ノホホ〜ッ幸せ〜vV』


『サンジ〜俺にも〜ッ!』


『ぅわ!絡まるなクソゴム!』


賑やかなオヤツの時間。


皆が集まって俺の作ったものを食べてくれるこの時間が好きだ。


だがいつも一人、数が足らねェ。


『マリモ。』


最近ゾロはいつもこの時間、昼寝している。


眉間にシワ寄せて、寝苦しいような顔で。


俺はいつも蹴り起こすんだ。


『オラ、起きねェと無くなるぜ!』


壁に背中を預け寝ているゾロの肩口に足を置き、グラグラ揺らした。


『アホコック…もっと優しく起こせ。』


パチ、と目が開き不機嫌面のゾロが俺を睨む。


『ハッてめェこそ、この時間に起こされんの分かってんだから、オヤツの後寝るようにするとか時間調節しやがれ。』


『いつ寝ようが俺の勝手だ。』


『けっマリモが。寝腐れろ!』


ゾロの側にオヤツの入ったトレーを置くと、皆の集まりの輪に戻った。




…俺は今までゾロがどんな気持ちで、この時の俺を見送っていたのか…




まるで知らなかった。




【恋のスパイス】


 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ