ゾロ×

□宣戦布告(★)
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こんなの、ハナから間違ってんだ



男同士の戯れなんざ



暇潰しの欲求処理場



他に何の意味もねェ



だから、マジんなったら駄目なんだ



…これは決して、恋じゃねェ





【宣戦布告】





キッチン奥の倉庫に…濡れた音と、息遣い。


『ッく…ッあァ…ッ!』


ロクに明かりもない中でもわかる程白い、サンジの躰が一層反り返った。



*…*…*…*…*


情事の後、サンジは煙草に火を付けた。


『…フゥ―…』


長く、ため息のように紫煙を吐き出す。


『…じゃあな』


低く吐き捨てるように呟き、軽くシャツを羽織ると、早々にキッチンへと出ていった。



…最近、イラついてんな。



ゾロは倉庫の荷物に背を預け、サンジの背中を見送りながら、僅かに眉をひそめた。


*…*…*…*…*


サンジはイライラとキッチンのシンクに両手をついた。


…のめり込む。


お互いに、有り余る欲求を吐き合うだけ。


それだけなのに。


最近、ゾロの手が違う。

目が違う。


乱暴な中に、何か。

…何かある。


マリモの事がよく分からねェのは、毎度の事。


イラつくのァ、それに引き込まれちまう俺の方…。


『チッ…』


サンジは小さく舌打ちした。


*…*…*…*…*


きっかけは、バスルーム。


サンジが溜まったものを処理しようと耽っている所へ、ゾロが鉢合わせた。


ギョッと固まるサンジに、ゾロはあろうことか、被さってきた。


『…やってやろうか』


『ッバカじゃねェの?!』


『…その代わり、俺にもしろよ。…単調なのに飽きたんだ』


『…そういう事か』


自分ももうこの単調な処理には飽々していた。


ナミさんやロビンちゃんには、手は出せねェ。


次の島にゃァ、いつ着くか。


そこに店があるとも限らねェ。


…マリモの言う事も一理ある。


『…その条件、呑んだ』


初めは遠慮がちに欲求を吐かせるだけ、男同士だから淡々と。


それでも自分以外の手から与えられる快感は、相手が男という事を差し引いてもなお刺激的だった。


そんな日々を繰り返すうちに、それでは物足りなくなって。


行為は徐々にエスカレートし。


…遂には、サンジはゾロに抱かれるようになった。


 
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