ウソップ×
□pride
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サンジ、おめェは…
オレの、どこが気に入ってんだ?
…自信がねェよ。
オレに誇れるものは、何もねェからよ…。
【pride】
『ウソップ!』
突然呼ばれて、振り向いた。
『メシだぜ。』
サンジ…
二人きりになった時だけ見せる、優しい笑顔。
『おォ、ありがとな!』
いつも通りに笑って応える。
…サンジ…どうしてオレと…?
強ェわけでもねェ。
見てくれだって良いわけじゃ…。
…不安なんだ。
でも、聞くだけの度胸もねェ…。
『…ウソップ?』
気づけばサンジはすぐ隣に来ていた。
『どうした?何かあったか?』
少し微笑み、でも青い瞳は心配げに覗き込み。
聞きてェよ。
オレはお前の恋人たる価値があんのか…。
『あは、なんもねェよ。今日の晩飯、何だ?』
『おォ、お前好きな魚だ。』
『よし、やったぜ〜v』
言葉を飲み込み、サンジの視線に笑って応え、何でもない顔をした。