エース×
□恋の予感(★)
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ストライカーを走らせて。
また、ルフィの船へ。
アイツの名前を、知りてェから。
【恋の予感】
『ッエース!!』
『よォ、ルフィ!』
『また来てくれて、嬉しいぞッ!』
『こないだはゆっくり出来なかったからな。可愛い弟が心配だし。』
ルフィの頭をぐしゃぐしゃ撫でてたら、後ろから仲間達が集まってきた。
皆にこやかに迎えてくれる。
…一人を除いて。
太陽に輝く金髪、白い肌、透き通るような瞳。
猫みてェにそっけねェ、反抗的な雰囲気を漂わせ。
俺を近寄らせない空気を纏い、上を向いて紫煙を吐く。
一目見た時から気に入ってた。
こないだは余裕もなくて、声も掛けられなかったけど
…やっぱいいねアイツ。
『や、また邪魔するよ。コックさん。』
『…あァ。』
必要以上の言葉を交わさないそいつに、俺はどんどん興味が湧いた。
『ツレナイね。もうちょっと愛想良くすれば、可愛いのに。』
『かッ?!…船長もアホだけど、兄貴は上を行くアホだな…!』
眉間にシワ寄せ、低く呟くとフイッとキッチンへ逃げられた。
怒ったかな…でも耳まで赤くなっちゃって。
…ホント可愛いじゃねェの。