ゾロ×

□始まり(サンジside)
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コイツ、起きてる…?!





やべェ、くっつきすぎた!





…でもなんでコイツ、俺を突き飛ばさねェ…?






俺のテレパシー、通じたのか?

…なんてな。





少なくとも殴り飛ばして離されるまでは嫌われちゃあなさそうだ。




『…ちっ反応ねェとつまんねェ…。』




そう嘘ぶいてゾロから離れると、船首へ向かって歩いた。






『くくっ…アイツ…』





真っ赤だったな。




見たことない表情をまた一つ手に入れた。




アイツのいろんな顔が見てェ。





だから構いたくなるんだ。





きっとアイツは今頃、あのクソコック何してやがるとか言って頭を抱えてる。







『おい、巻きマユゲ!人の安眠妨害してんじゃねェぞコラ!』






後ろからゾロが怒鳴ってきた。







…お前がわざわざ俺の所まで来て文句たれるなんて初めてじゃないか?




今までは俺からの一方通行だったのによ。





…それだけで、たまらなく嬉しくなっちまう俺が笑えちまう。





『おってめェやっぱり狸寝入りだったな!てめェから言い返しにわざわざ来るたァ珍らしいな!へッそうこなくちゃよ!』





俺は振り返り、心臓のバクバクを隠しながらニッと笑ってゾロを見た。


end

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