ゾロ×
□恋のスパイス(★)
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『あ、この道か。』
その日サニーは新しい島に着き、俺はゾロを連れて買い出しに出ていた。
『…この道、遊廓ばっかじゃねェか…?』
『この道が、食品店街への近道だって聞いたんだ。行こうゾロ。』
新しい街はかなり栄えていて、通りごとに店の種類が違うようだ。
そしてこの通りは遊廓やら風俗の類いの店が集まっているらしい。
まだ日も落ちない夕方だと言うのに、店の前には綺麗に着飾ったレディ達が客引きをしていた。
そんな中を野郎二人が歩いて行けば、当然店を探してるようにしか見えず。
レディ達の視線が俺達に集まった。
『お兄さん達、私達とイイコトしましょ…v』
綺麗なレディが一人寄ってきて、ゾロの肩に手を置いた。
が、ゾロは無言でその手を払いのけ進んだ。
『冷てェ〜。』
『…行く気がねェんだから、いいんだよ。』
『断るにも、やり方があんだろってェの。』
そんな会話の途中、今度は俺の方に。
とびきりキュートなレディが腕を絡めて来た。
『ねェ。うちのお店来て…vお兄さん達ならカッコいいからオマケしてあげるよ…v』
わォ、モロ好み!
『あァ、君みたいなカワイイレディに誘ってもらってすっげェ嬉しいんだけど、今仕事中なの。ゴメンね…また今度v』
レディが絡めた腕をそっと外すと、ウインクした。
ひらひらと手を振って歩き出すと、ゾロが呆れたように呟いた。