新世紀超怪獣大戦 〜the next 「G」〜

□「G」という名の絶対者
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地中海のとある島




「先生!こちらの撮影は終わりました!」
「ああ。君も休憩するといいよ。」
「はい。」

 この数ヶ月間、この島には数人の日本人が滞在している。遺跡の発掘調査が目的だ。
 指揮している中心人物。応林大学の北川教授だ。考古学に関しては世界的にも有名な学者だ。今回は、研究室にいる助手2人と、研究生3人を連れて調査に来ている。

「神崎さん。日本から例のデータは届いたかな?」

 助手の1人、神崎玲奈は淡々と質問に答える。北川がこれまで会ってきた人物の中で最も真面目な仕事をこなすタイプだ。

「今確認したら、今日の昼には送られて来るとの事です。」
「すぐに用意できなかったのか……まあいい。早ければ明日には帰国できるかもしれない。」
「そういえば、真一見ませんでしたか?」
「遺跡の中でまた迷子にでもなったかな?」
「あのバカはもう……」

 
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