小説 B
□さ迷L蒼い弾丸
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「Yeah!はっ、こんなもんかよっ」
「筆頭、今日も張り張りっすね!」
「この勢いで突っ込みましょう!」
§¢うちの筆頭¢§
単独で突っ込んだかと思えば、六本の刀が宙を舞い。巧みな捌きは竜の爪の様。
―かっけーんだ、筆頭はよぅ。
黙って立ってりゃ、ちょいと綺麗な兄さんで。
けど、いっぺん刀抜きゃこれだぜ、これ。バッタバタ薙ぎ倒して、敵将何か目じゃねぇ!
―一生着いてくぜ!
どこまでも。筆頭の人間業じゃねぇ戦い、もはやArtをいの一番に見てやるぜ。
…
って、筆頭!
敵はそっちじゃねぇっすよ!
「俺はこっちに用があるんだ」
だからそっちは味方陣営……
……はっ!
そうか!斬り溢した敵がいないか見回るんですね。俺ラの事を気遣って…筆頭…(涙)
はっ、泣いてなんかないからな!
雷を身に纏い、戦場を駆け回る姿は、風雲より現れし竜の如く。
誰もが、見惚れた。
鋭い眼孔を一層細め、身を縮めた。
―狩る…。
誰もがそう思い、息を呑んだ時、蒼き竜は舞った。
「オラァ!小十郎!」
政宗が繰り出した跳び蹴りをいなし、優しく抱き止める小十郎。
「如何なさいましたか、政宗様?」
お姫様抱っこのように抱えられ、顔を覗き込まれれば、忽ち目の前は小十郎の顔で一杯になる。
チッ。
政宗は舌打ちをすると、足を胸に着くくらい曲げ、えいやあと反動を付けて飛び上がる。
「ぶっ」
クリーンヒット!
そのまま小十郎の顔を蹴り上げ、半捻りを加え華麗に着地。
お見事!
「スかしてんじゃねーよ、小十郎!」
ビシッ、と小十郎を指さす。尤も、小十郎は蹴られた顔を押さえているから見ていないが。
「一体何が…」
「わざわざ迎えに来たんだゼ」
ポカーン。
―まさか…政宗様が戦場を走り回っていたのは…
小十郎様を探すためか!(一同納得)
「背中守ってくれんじゃないのか?Ah?」
「勿論にございます。この小十郎、命に代えてでも…」
「だったら着いてこいよ!」
「追いかけようとしたのですが、壁にぶち当たり…」
「一回退け」
「しかし、退いては武士の名が「Ah-!もう知らねぇ。行くから、来いよ!」
走り去る政宗を追いかける小十郎は鼻血を撒き散らしていたとか。
それは蹴られたせいかそれとも。
真相は謎である。
ただ、
―伊達軍は今日も平和である。
成実
「伊達男がそんなんでいいのかー?!」
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初書きです。
こんなんでいいのでしょうか(笑)
うちの筆頭は壁に突進している小十郎を捜しに行きます。
次こそはカッコイイ小十郎を書きたいです。