復活1

□至福寝正月
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□至福寝正月



「あけましておめでとう。」



「んあ?年越えちまった?」



「30分くらい前にね。うとうとしてたら過ぎちゃってた。」



今年は俺が風邪気味で、俺の部屋で年越し。だけど二人でこたつでごろついている間に時計の針はてっぺんを通過してしまったらしい。



「何やってんだ俺ら。今年もよろしくな!」


「よろしくね。なんかこんな年越しも幸せ」


「二人きりだもんな。」


「ううん、暖かいから。」



あっこのやろー!って彼女の身体をくすぐって、くすくす笑う姿が可愛くてそのまま抱きしめた。



「なんかこんなのも悪くないね。体の調子はどう?」



「んー、こうしてれば元気になるのな。」


きゅうと細い腰に腕を回して鎖骨に鼻を擦り付けると、ふわりと頭を抱いてくれる。
このやりとりが俺はかなり好き。すげー安心する。



「甘えんぼたけし。」


「風邪気味だからなー。」


「ふふ、そっか。」


「幸せだな。」


「二人きりだもんね。」


「暖かいからな。」


「あ、意地悪。」


頭をグシャグシャとされて笑ったら自然とキスして、二人でこたつにもぐった。



「ちょっと寝て日の出見に行こーか。」


「ん。」


「そのままお参りいって、すぐ帰ってまた寝よう。」


俺の親父はお前の両親と向こうの家で飲んでるだろうから、今年はそうそうゆっくり過ごそう。



「目覚ましかけたから、武起こしてね。」


「風邪気味だから無理なのな。」


「もー、おやすみ。」


きゅっと抱きついてくる彼女に腕まくらを提供して、おやすみって頬にキスをした。




(日の出もお参りも、寝過ごしてもいいと思った。)

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