小説仮面ライダーΣ(シグマ)

□第三章〜戦い〜第四話…ライダーの意味…
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滝は笙斗に問掛ける。
〔さて、ライダー達が現在まで戦ってきたどの秘密結社よりも、ガンダの人体改造をするレベルは遥かに上だ。君もベースはガンダの改造だが、本郷達によって生まれ変わった訳だが…君は未だ完全に力は出していないな?〕
笙斗は答える。
「はい。実際戦ってみると、目に改造人の情報が出てきて、それに合わせ戦っています。」
〔今迄はそれで巧くいったが…融合した改造人だと、力を出し切らなきゃならなくなるかも知れん。次に戦うヤツがノーマルとは限らないからな。気を付けろよ?〕
笙斗は滝の言葉に、
「判りました!」と力強く答えた。滝は笙斗の肩を叩くと、本郷と共に外へ出て行った。

その会話のやり取りの数時間前、街では奇妙な事が起きていた。街の住人の数人が原因不明の皮膚病にかかっていたのだ。
1人の住人が病院へ行くと、診察した医者や看護婦など、皮膚病の患者に接触した全ての人間にその皮膚病が感染して、瞬く間に1つの病院が丸ごと隔離となる事態が起きたっ!
その現象が、時間が経つにつれて、2つ、3つ…
笙斗達が知る頃には、25の病院が隔離状態になっていたのだ!!
本郷と滝は調査する事を決定し、笙斗もある1つの病院へ向かった…

その1つとは『菅野総合病院』…幼馴染みの綾子が入院している病院だった…病院に問合せの連絡をすると、ほんの1時間前に隔離されたらしい。

到着した時には、病院の門の前に警官が2人立っている。そこを避けて裏門へと向かう…
その途中の人気ない所で笙斗は塀を飛び越え、敷地内へ入った…

静かな病院内…足音も話声さえも聞こえない……

「とりあえず、アイツん所に顔出すか…」
ゆっくりと綾子のいる病室に向かう…
ドアの前に着いた時、中から〔うぅ〜っ〕とうめき声が聞こえてきた。
ドアを開け中に入ると、同室の患者の全員が縞模様の皮膚になっている。一方綾子は…どうやら縞模様になってはいなかった。(ホッ…)とした笙斗。綾子は眠っているらしく、枕元には好きな漫画が転がっている。
(皆んなかかってるのに、コイツは…本当に病人か?
おっと、原因を調べる為にサンプル採らなきゃ…)
と、1人の患者の腕を軽く握った…
数秒後、耳に(ピッ)と音がしてデータ収集が終わった。(そういえば、コイツの病気も気になるから…)と、綾子の腕を軽く握りデータ収集を終えた。
(あまり長く居ない方が良いな…)と思い、綾子の寝顔を数秒見た後、静かに廊下に出た。
さっきと変わらず音の無い静かな廊下…

敷地の外へ出て、スピーダーに跨り笙斗は走った…

その頃には、隔離された病院は、30を越えていた…

ダダッダ〜★つづく
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