小説仮面ライダーΣ(シグマ)

□第三章〜戦い〜第四話…ライダーの意味…
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カエルジンを研究所へ連れて来て2日後、本郷の手によって改造人のデータ収集が終わった。
改造のレベルは、現在までのライダーと戦ってきた怪人達と似ているが、ひとつ違う点が発見された。それは、改造人同士が融合して、新たに強力な改造人となる…と言う事だった。
本郷はデータを見ながら考えている…
(今迄シグマと戦った改造人達は…もしや、この事実を知らなかったのか…
ブライは、シグマの能力を調べる為に、あえてこの事を知らせずに戦わせた。
と、すれば…今後の戦いは厳しくなってくるな…)

一方、ガンダ日本支部では、新たな実験が行われていた!
《どうだ、状況は…》
ブライは改造担当者に問掛ける。担当者は、
『もうすぐ完成です!思っていたよりも巧くいきました。ブライ支部長もきっと満足して頂けるかと…』
《ほぉ、完成を待っておくぞ…ハッハッハッ!》
ブライは一体何を企んでいるのか……

本郷のデータ解析終了の数時間後、笙斗はカエルジンから得たデータをメンテ室で見ていた。
「2体同時に戦っても大変なのに、融合されたらヤバイかなぁ…俺も完全にパワーを出してはいないけど、どうなるか…
……
考えても仕方ないかっ!
敵に応じて戦うのみだな!!」
開き直った笙斗だった。
その時、《コンコン》とドアを叩く音がした。
「どうぞ…」と言うと、本郷と、もう1人の男が入ってきた。
『ほぉ、勉強熱心だなぁ…結論は出たかい?』
「まぁ、考えてても仕方ないんで、その都度対応していこうかと…」
『そうか…油断しない事だな。さて、紹介しよう』
と言って、本郷は傍にいる人物の肩を叩きながら、
『彼はこれから君のサポートをする…』
傍にいる人物が口を開いた。
〔滝和也だ、よろしく!〕
黒の皮ジャンにジーンズ、デカ目のグラサン…以前ビデオで見たそのまんまだ。かなり老けてるトコ以外は…
『彼は、我々ライダーとは親友でな…』
笙斗は言った。
「最近、先輩達によく会うので、いつかは…と思ってました。俺のサポート、よろしくお願いします!」
本郷は言う。
『こいつは昔っから血の気が多いから、ヤバイ時にはコイツを頼むな』
〔おいおいっ、どっちがサポートなんだ?〕
二人は顔を見合わせると、『〔ハッハッハッハッ…〕』
と笑っていた。
(仲間って、イイな…)
と感じる笙斗だった…

ダダッダ〜★つづく
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