絶対可憐チルドレン

□誘拐
1ページ/3ページ

梅雨に入り雨が毎日の様に降っていた。


TVでニュースが放送される。

最近誘拐事件が多い。これでもう5件目。

「薫達も気をつけろよ?」


「そうだよねー私達美少女だから困っちゃう」


「美しいって罪よね」


「こら真面目に聞きなさい!」


今日も元気良く学校へ通う。


「おはよー」


「おはよ薫ちゃん」


「朝から雨ってやーよね」


「もう薫ちゃんたらおばさんみたいよ?」


クスクスとちさとは笑う。


「あーだる…」


「大丈夫?少佐」


「じめじめする〜暑い」


「梅雨ですからね」


「おはよ京介!朝から元気無いぞぉー?」


「薫は元気だね」


先生がやって来てHRが始まる。


「隣町の小学校で誘拐されたそうだ。皆も気をつけるように」

嘘やだ、怖い、などとクラスはざわめく。


「そこでこのクラスで誘拐されそうな人ベスト5を紹介する!
1位兵部京介2位明石薫3位三宮紫穂4野上葵5パティ・クルー以上だ。くれぐれも気をつけろよー」


「流石少佐なの!」

「澪、そこ喜んでいいとこじゃないから」


「え?なんで」


頭悪とカズラは思った…。


放課後、澪達は薫達と図書室へよるとの事で兵部、カガリ、東野の3人で下校した。


「俺空手習ってるからへっちゃらだもんねー」


「ほぅ…
じゃ相手がナイフや拳銃を持ってたらどうするんだい?」

「う…それは」


歩道は鮮やかなパラソルの花が咲く中、車付近であやしい男が立っていた。


レインコートと黒のサングラスに髭の男がこちらをじーっと見つめている。


「なぁ、あいつ怪しくね?」


「あ?どいつ」


「でさーって、カガリ聞いてるー?」


「すみません少佐」


「おい、俺の話し聞けよ」


「今は僕の話しだろ?」


などと喧嘩しているといつの間にかその男は目の前に居た。


「何、おっさん」


手が伸びて来たかと思うと兵部の顎を掴んで来た。


「んだよっ…」


「少佐?!」


「綺麗な顔をしているな」


「あ?……っ!?」


「少佐!!」


スタンガンで攻撃すると兵部は気を失う。雨が降っているため電気が体を通り安かった。


兵部の傘は地面へ落ちる…。

男はカガリ達を無視して車に乗せると行ってしまう。


それはあまりにも一瞬の出来事であった…。


「た、大変だ!!」


カガリと東野は急いでまだ図書室に居るであろう薫達の元へ走り出す。


「た、大変だ!!」


「どうしたの2人共びしょ濡れで…」


カズラとちさとは二人をハンカチで拭く。


「しょ…少佐が…少佐が誘拐された!!」


「京介が?!」


「あんた達が居ながら何誘拐されてんのよっ」


「ごめん…一瞬だったから」


「その時の状況思い浮かべて」

「あ?ああ」

カガリへ降れると紫穂は透視した…。


急いでバベルへ報告する。その時の様子を蛍と奈津子が見せてくれた。


「な?!一瞬だったろ」

「相手はスタンガンを使用か」
「似顔絵も出来上がりました」
「よし、
それを指名手配に出すぞ」


澪達はとても心配している…。

「しょ…さ」


「大丈夫…兵部も見つけてやるから」


皆本は澪の頭を撫でた。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ