絶対可憐チルドレン

□誰もが堕ちてく
1ページ/2ページ

この世に神はいないが、ESPの神ならいる。


それは兵部京介という男だ。彼はESPなら誰でも自分へ魅了させ堕とせる。

ESPとか関係無く、普通人や動物、この世に生きる物全てを…。


男女問わず、誰もが兵部へ愛しいという想いを抱く。


「や、…だ…め」


「少しだけ…少しだけ…ね?」


興奮した仲間が夜、兵部の部屋へ侵入し夜這いする。


「我慢出来ねぇんだよ少佐…あんたが愛しすぎて毎日苦しいんだ!どうにかしてくれよ」


男は悲痛な叫びを訴える…。

「んあっ…は、…」


長いディープキスからようやく解放される。


まだ物足りないが早く先へ進みたかった。


「痛…ぃ、…やっ」


「ごめん…入れるぜ?」


「ひっ…」


助けて…痛い、嫌…だ…。


「おっと、そこまでだ」


「せ、んせ?…」


賢木は男へ殴り込む。


「ぐっ…!!」


「兵部を好きだって気持ちはよくわかる。皆そうだからな…だけどレイプは駄目だろ?兵部を傷つけるんか?」


「っ!…ごめ、なさい…」


「わかったら出てけ」
男は涙を流し部屋を出た。


「大丈夫か?」


「ん…」


乱れた寝間着を直す兵部。


「やっぱ一緒に寝ないと駄目かなぁ。いつ襲われるかわかんないしな」


「君が一番やりたいみたいだけど?」


「そりゃ当たり前だろ?好きな相手なんだからな」


「っ…///」


賢木は最近パンドラへ入った。きっかけは、精神が壊れかけてた時期がありそれを兵部が心から救ってくれた事だった。


1人抱えてきた苦しみを、心の中でそっと兵部が抱き締めてくれた。


その日から兵部が愛しくて堪らない…。


「あの時君は何処かおかしかったから。透視したついでに慰めてやっただけだぜ?」


「ああ。だけどそれがどんだけ救われたか。感謝してる」


「君からそんな言葉が聞けるなんてね」


賢木がパンドラへ入った事を知った薫達は信じられないといった顔をしていた。無理もないが…。



「あの賢木先生がパンドラに入っちゃうだなんて…」

「私達もわからなくなったわね」

「何弱気になってんねん!」

いつか、
私達も賢木先生みたいにパンドラへいっちゃうのかな…?

「そんな事はさせない」


「皆本」


「正直、賢木の事は驚いたよ…とても残念だとは思ってる。でも、あいつの意思は堅かった」

だから止められなかった。あいつがあんなに兵部を思うだなんて…。


その気持ちは僕にもわかる。救われた気持ちは。僕もキャリーの時、どんなに救われたか…。

だがこの子達は絶対に守って見せる!!





「ああっ…あンっ…しゅ…じ」

「愛してる、兵部」


あの日から毎晩同じベッドで眠っている賢木。


「も、こんな毎日…」


「しゃーねーだろ?好きなんだからよ」


「あああっ…!!」


ようやく満足した賢木は兵部の中から引き抜き、兵部を抱き締め眠りへついた…。



「兄さんばっかずりぃ!」


「あん?だったらお前も混ざってやるか?」


「えっ…いいの?!」


「おい…僕の体の事考えてよ」

「大丈夫だって、俺医者だから」


「真木さんも可哀想なので入れたげて下さい」


「おーいいぞ」


「ちょっと?!」


何、って事は3P?!それを毎日やってたんじゃ死んじゃうっ。


「大丈夫だって…長く生きられる様に生命エネルギー送ってやるからよ」


「もう…」


これは受けるしかなさそうだなと兵部だった。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ