絶対可憐チルドレン

□赤子
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僕は賢木と電話を
していた。


『なんかものすげーのが暴れてんぜ?ありゃレベル6くれーか。警察もてにおえねーみてぇだし』


「わかった。僕もすぐ向かう。それまで兵部と頑張ってくれ」


電話を切ると皆本は現場へ向かった。


「おし行け兵部」


「僕を指図するのはやめたまえ賢木君」


「んでだよ、皆本の野郎の言う事は聞いて俺の言う事は聞けんのか!」


「誰が主任?」


「ぐっ…」


警察方の目線が気になる…。


「あんたら本当に特務ESPかい?」


「当たり前です!今うちの主任もやって来ますので、それまでこいつが皆さんをお守りします」


「…普通人なんか皆クタバレ」


ビクッと恐怖に怯え
る人達。


「頼むから兵部言う事聞いてくれ〜(泣)」


「フン…」


本当に信じていいのだろうかと警察は疑っていた…。


「やべ、またあの
攻撃が来る!また防いでくれよ兵部」


「…ぐっ」


「兵部?」


苦しそうに胸を
抑える兵部。


「くそっこんな時にいつものかよ!大丈夫か」


「っ、るさい…」


「!こんな時に無茶
すんなっ」


「後で、皆本君に怒られたくないからね」


「兵部…」


レベル6のサイコキノは、竜巻みたいな攻撃をしてくる。


兵部は人々を守るのに精一杯だった。


周囲は吹っ飛び何人か犠牲が出た…。


だが兵部が居なければ皆やられていただろう。


「大丈夫ですか?!」


「あ、ああ…どうやらあの少年のお陰で我々は助かったみたいだ」


倒れていた警察や人達はムクリと起き上がる。


「それでその少年は?」


「あれ…可笑しいな、さっきまでそこに」


皆本は周囲を探す。


「兵部っ賢木!!」


頼む、無事で居てくれ。

それにしても被害が
凄いな。
丸で地震の後みたいな光景だ。



辺りを探していると1人の女性がしゃがみ込んでいるのを発見する。



「大丈夫ですか?!」


「え?…ええ」


女性は2人赤子を抱き締めていた。


この人を避難させ
ないと。


「あの…この子達拾ったんですけど、もう1人の子が額と胸に傷があって…大丈夫かしら」


「え?」


見ると額と胸に傷痕
がある。


「兵部?…」


じゃあもう1人の子は賢木なのか?

「わかりました。僕が預かります」

「お願いします」

皆本は2人の赤子を胸に抱いた。


「皆本…いつの間に出来ちゃったんだ?!」


「嫌ああぁ皆本はん
の不潔!」


「違う!!この赤ちゃんは兵部と賢木だっ」


「「え?」」


紫穂はサイコメトラで透視する。


「本当だわ。でもどうして?」


「多分、兵部の能力暴走だろう」


「皆本さんが育て
るの?」


「まぁ…そうなるだ
ろうな」


こうして皆本は2人の赤子を育てる事になる。
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