絶対可憐チルドレン

□誘拐
2ページ/3ページ

気がつくとそこは何処かの地下だった。


「う……」


体が痺れてまだ横になっている兵部。


「貴方、大丈夫?」


「君達は…」


そこには少年が2人、少女が3人居た。兵部はサイコメトラで彼女達に触れる。


「成る程…
僕も誘拐されたのか」


すると子供達が怪我をしているのに気づく。


「この傷…」


「へーき。もう慣れた」


この雨じゃテレポートは出来ない。となると使えるのはサイコキノとサイコメトラあたりか。

「逃げるぞ」


「でも…扉開かない」


「大丈夫…僕はESPだから」

兵部は頑丈は扉を壊した。


「僕について来て」


「うんっ…」


「痛い…」


「美姫ちゃん?」


女の子は足を怪我している。逃げられない様にしたらしい。

「見せて」

兵部は女の子の足を治した。


「あり…がと」


兵部の後へ続き脱出した。


「待てガキ!」


サイコキノで攻撃しながら走る。1人で何処までやれるか…。

「出口だ!」


錆びた鉄のドアを壊す。


「逃がさねぇ!!」


「っ?!」


「兵部お兄ちゃん!!」
兵部は足を捕まれる。


「走れ!!」


「でもっ…」



「僕なら大丈夫だ行けっ」


その言葉に子供達は走り出した…。


「ふざけやがって!」


「うぐっ…」


鎖で手首を背に縛り付ける。


「お前はたっぷり可愛いがってやるよ。
逃げた奴らの分までな」


兵部は再び閉じ込められた…。


逃げ出した子供達はバベルへ保護される。


「お兄ちゃんを助けて」


「ああ、大丈夫だ」


賢木は子供達を安心させ眠らせた…。


「子供達が監禁されてた場所はこの辺りです」


「よし…」


今助けに行くからな兵部!



暴力、性欲の繰り返しに兵部は身も心もボロボロだ。


「や、許し…て…ごめんなさい…ひっく」


「いいねぇその顔…とても綺麗だよ京介君」


「あああっ…!!」


兵部の白い肌に傷がつく。手首の鎖が食い込み血が流れる。


「も、やめて……ごめ…なさ…ごめんなさい…っ」

謝りながら気を失った…。




バベルは兵部を見つけ出し、医務室へ寝かせた。


「酷い怪我…」



皆本は髪を撫でる。すると兵部は目を覚ました。


「やっ……!!」


「兵部?」


後退り体を震わせている。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ