絶対可憐チルドレン

□誰もが堕ちてく
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パンドラに女王達が集う。その未来は意外と早かった。


「京介、長生きする様に私のパワー貰って」


「薫…」

「薫ばっかりずるいで」

「私達のも!」


昔は皆本べったりだったのに今では兵部へべったりだ。


「ん…は…んぅ」


「疲れるけどこれで長生きしてくれるもんね」


三人はギュッと兵部へ抱きついた…。




皆…行ってしまった…。


「すみません管理管」


「貴方はよく頑張ったわ皆本君。今後の事を考えるのね」


「はい…」


賢木も薫達も…皆パンドラに居る。僕は1人になった…。


「どうして僕は普通人なんだろ…」


僕も、ESPになれたらいいのに。そして僕も兵部と共に生きたい。


あそこには皆が居る…。


どうしたらESPになれるんだろう。


その日から僕はESPの特訓をした。ネットでESPになれた人の話を見たり、バベルで密かに特訓したり。


「曲がれ…曲がれ」


スプーンをじーっと見つめるがアホらしくなって来る。
だが、実際薫はこれを折るどころか破壊だって出来るんだ…。

僕も努力すればESPになれるはず。



そして特訓をした成果、皆本はレベル2のテレポーターになれた…。


「少佐、皆本光一がESPになったそうです」


「何?」


賢木、薫達は兵部へ抱き着き奪いあいをしていたのを止める。

「皆本はんが?嘘やろ?」

「いえ、レベル2のテレポーターらしいです」


「それじゃ皆本もパンドラに入れなるじゃん!いいよね?京介」


「そうだね…」


「やった!じゃあすぐに迎えに行こうよ」


「待ってよ薫ちゃん」


葵のテレポートで三人は消える。


「どうする?先生」


「迎えに行ってやろうぜ?」


「来るかな?」


「兵部なら堕とせるだろ?この俺だって堕とせたんだ」


「そうだね」


兵部は賢木を連れテレポートした…。



「皆本!」


「薫、紫穂、葵」


「聞いたよ、ESPになれたんだね!おめでとうっ」


「僕、特訓したんだ…ESPになるために。皆と一緒に居たくて」


「皆本」


すると賢木と兵部が現れた。


「おめでとう皆本君。パンドラの首領として君を歓迎しよう」

「兵部」


目の前に立つ兵部を、皆本は抱き締めた。


「皆本君?」


「兵部…僕は、ずっとお前の事が好きだった」


「嬉しいよ、皆本君」


兵部はそっと口づける。皆本は目を閉じた…。


「あー…またライバル増えたって感じかな?」


「ただでさえ先生邪魔なのに」

「ひでっ(泣)!!」


カタストロフィ号へ帰宅し、皆が皆本を祝福した。


「いや〜ん皆本君おめでと!お祝いのキッス」


「ありがと…だけどキスはいらないから」


「良かったね!眼鏡」


「ありがと澪ちゃん」


そっと頭を撫でられ澪は赤くなる。


「いいわよ澪ちゃん皆本さんあげる」


「そんで京介は私達の者」


うふふと黒い笑みを浮かべる薫達。


「わ、私の本命は少佐よ!」


「でもま、良かったな皆本!これでまた一緒に居られるぜ」


「そうだな賢木」


ここが、僕の居場所だ…。



夜は、皆本も加わる…。


「毎晩やってるのか」


「みたいな物だよ。流石に毎晩はキツい」


「愛してる兵部」


「僕もだよ皆本君」
皆本もパンドラへ行ってしまい、もはや普通人へ勝ち目は無いと判断した不二子。


「ごめんなさいね桐壺君。此処に居るESPは連れてくわ」


「管理管?!」


不二子はバベルのESPを連れてパンドラへ行った。


「まさか不二子さんも仲間になってくれるなんてね」


「バベルのESPは手土産だと思って」


「ナオミちゃん久しぶり!」


「薫ちゃん達…」


「姉さん!私とアキラも来たよ」

「おーよしよし」


ハウンドやティム、トムもパンドラへ…。


「さぁ…我々ESPだけの未来はすぐそこだよ」

〜END〜
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