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-大阪府立大学病院-


















女「先生っ!ウチの子昨晩から高熱が出てずっと下がらないんです!!もしかしたらこの子大変な病気なんじゃ...!!」













先生「大丈夫ですよ、熱が出たり、痛みを伴うことは、全て治癒の過程ですから。それにお子さんは小学生ですから抗生物質を出しておきますから、」








女「い、いや..でも何か検査を...」






先生「大丈夫です!ただの風邪ですから、」







女「で、でも...」




















先生「...先ほども言いましたが、腫れたり、熱が出たり、痛みを伴うと言うことは、交感神経の緊張によって血流障害が起こり、顆粒球が増えて組織破壊を起こすということはすでに説明されています。」









先生「反対に体が治るときは、副交感神経が優位になって血流を促進し、傷ついた組織を修復します。このとき、治すために痛みを起こしたり、発熱させたりするのですが、これらの症状は必要不可欠なプロセスなのです。...まだ、説明足りませんか??」




















女「あ...いえ...けっこう...です...」


















先生「...そうですか、では、カルテは受付で渡してもらって下さいね。お薬の方は抗生物質を出しておきましたから。」






















女「は、はい」













先生「では、お大事に。」

























女はその後、呆気に取られながら小学生の子供の手を引いて静かに診察室を後にした。























看護婦「ふふっ、すごいですね、あんなにスラスラと噛まずに言えるなんて。さっきのお母さん呆気に取られていましたよ??」


















先生「ああ...ああいうの困るんだよね。別に何とも無いのに子供の事で頭が一杯になって、冷静さを失ってさ...過保護丸出しなんだよ、まったく」
















看護婦「...まあ..分からない事も無い気もしますけどね...」






ぼそっ



















先生「??何か言った?」












看護婦「いえっ何も。」




にこっ
 

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