スマブラ島
□W. REUNION
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屋敷に来て早半月。
少しずつ慣れ始めていた。
屋敷のメンバーから声をかけられる事が度々あるが、それも気を使って、だろう。
他人との関わりを避けているコロウはそう思っていた。
この日、コロウは屋敷を出て、街を歩いた。
屋敷のある街、カースル。
朝は特に賑やか。
店先には野菜や果物などの新鮮な食材が並ぶ。
朝市がやっているようだ。
港は通勤・通学者、それと漁師であふれている。
家々では子供を送り出す親、親を見送る子供。
もう直ぐ6時。
船の出る時間だ。
コロウは、その賑やかで平和な街を当てもなく、フラフラと街を徘徊。
高いところが好きなコロウは、時計台に登ろう、と唐突に思いつき、時計台に向かって歩き出した。
島のシンボル的存在の時計台に。