*Shiki* 4巻
□第92話
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ハルキ「シュライの祭りに行こうぜ!」
クリス「ダメ」
海中汽車でディナーを楽しむ一行。ハルキはディランに誘われたシュライの建国記念祭りに行きたいと言ったが、クリスに反対された。
ハルキ「ヘイベイビー、俺と一緒に祭りをトゥギャザーしようぜ」
クリス「キモいわ」
ハルキ「うわーん!」
ハルキは泣き崩れた。
クリスは呆れつつなだめるように言った。
クリス「いいこと? 私達はシキの神殿に行かないといけないの、世界を救うためにね。遊んでいる暇なんてこれっぽっちもないのよ」
ハルキ「珍しいポーションとか売ってるかもしれないよ?」
クリス「行きましょう、是非!」
二秒でハルキが勝った。
というわけで長い汽車の旅を経て一行はシュライへとやって来た。
城下町は祭りの準備として町中綺麗な飾り付けをされている。人々は明るい笑顔で準備を進めていた。
ディランに案内されて城へ向かった。途中ハルキを知っている人と出会い挨拶を交わしたりした。前にシュライを救った功績だ。
謁見の間にやって来た。
玉座には一人の女性が座っていた。銀のティアラや綺麗なドレスを身に付けた黒髪の女性、ティティーだった。
ハルキ「ども、久しぶり」
ハルキがのほほんと手を振ると、ティティー玉座から立ち上がりハルキの元に近寄った。
ティティー「ハルキさんじゃないですか! それにシュウさんまで……。どうしてここに……?」
ハルキ「マッチョさんと偶然会ったんだ。建国記念の祭りを見ていこうかと思って」
ティティー「そうなのですか、ようこそおいでくださいました。ゆっくり話でもしたいところなのですが、なにせ私は女王故にやらなければいけないことがたくさんあるのです。あ、皆さんが泊まれるよう宿を手配しておきましょうか?」
ハルキ「いいの? ありがとう!」
ティティーはマーサを見つけると握手を交わした。
ティティー「マーサ王子ですね、お久しぶりです。レインフィールドは元気ですか?」
マーサ「レインは相変わらずです、相変わらず……はあ……。そちらも元気そうでなによりです」
ハルキ「二人は知り合いだったの?」
マーサ「まあな、一応王族だし。あまり面識はないけどよ」