女体化小説
□ある鮫の一日
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「スクアーロ。今日は任務ないんでしょ」
談話室で寛いでいたスクアーロの足元にマーモンは近づいてきた。
「あ゛ぁ。当分は任務がないみたいだなぁ。なんでだぁ?」
スクアーロはマーモンを抱きかかえると自分のひざの上に乗せた。
「なら、今日は一緒に寝れるね」
「マーモン!何、自分ばっかり良い思いしてんだよ。王子をバカにしてない?」
「あっベル。いたんだ。任務じゃなかったの?」
マーモンはフードで表情が分かりにくいが声のトーンで少し不機嫌だと感じ取れた。
「スクアーロ、俺も一緒に寝る」
「何言ってやがる!」
「マーモンだけずるい。俺はわがまま言えるの。だって王子だもん」
「いつもわがままじゃない。ねぇースクアーロ…僕、眠いよ」
マーモンはスクアーロの髪を引っ張ると早く部屋に行くよう催促した。
「しょーがねぇーな。ルッスー、ベル、おやすみだぁ」
「おやすみ、ルッスー。ベル」
マーモンは口だけ笑うと仲良くスクアーロと談話室から出て行った。
「ちぇー。いっつもマーモンばっかり」
「しょうがないわよ。あれでもスクアーロは女ですもの。母性本能擽られてるのよ」
「王子も擽ってると思うけどなー」
「そうねぇー。ベルの場合、邪まな感情が出ているんじゃない?」
「だって、スクアーロの胸、でかくて気持ち良いんだもん」
「細い割には胸があるものね。ちょっとうらやましいわ〜」
ルッスーは裁縫をしていた手を止め、自分の胸を見てため息をついた。
「まぁー。寝るだけなら今のうちに行くことね。鍵を閉められるわよ」
「あっ、マーモンならやりそう。じゃーおやすみー」
ベルはあわてて談話室から走っていった。
「やれやれ…ボスがいなくて正解だったわ」
ルッスーはそう呟くととめていた裁縫を始めた。