女体化小説
□本当は…
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「だり〜」
夏も近づいた梅雨明け
俺は屋上に上がりサボってた。
「ってか……こいつが一番ムカつく……」
自分の胸を見ながら呟きまた大の字に転がった。
(微妙に目眩までしやがるし……)
このままでは10代目に迷惑がかかる……そう思った俺はしょうがなく保健室に行くことにした。
「お〜い、藪医者。貧血気味と腹痛だから眠らせろ」
そう言いながら保健室のドアを開けそのままベッドに倒れ込んだ。
「貧血に腹痛?あっ……今あの日か?」
「………だり〜んだよ、それに苛ついてるから声かけんな」
「はいはい。ここには俺だけだ……外したら?」
「お前が安心出来ないからいい」
俺はそう言うと頭まで布団を被った。
「なら、少し寝ろ」
「…Grazie」
手を出してひらひらしながら俺は眠りについた。
「ったく……寝てたら女みたいな顔しやがって…ってか女だもんな〜ハヤトは」
シャマルはそう呟きながら机に向かった。