□ポッチャリは好きですか?
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歳は自分より4つ下、口は悪くて直ぐに親に反抗する。
いつも花より団子という変わった娘。
今では彼女は私のかけがえのない存在だ。
私が彼女と出会ったのは仕事途中に寄った甘味処だ。
仕事途中、一服する為に寄ったその店で団子と茶を頼み団子を頬張っていた。
すると店の中でキャッキャッと騒ぐ女性達の気配に気がつき振り向いた。
三人の若い娘達が楽しく団子を食べながら会話をしていた。
ごく普通の娘達の会話。
別に気にするような会話でもなかったのだが、私は一人の娘からどうしても視線が離れれなかった。
二人は何処にでもいる普通の痩せ型の娘なのに一人だけ背が高く体格も非常に大きいのだ。
だが顔は可愛い感じ。
痩せればもっと可愛いのにと思うが何故かその娘はそんな事も気にせずに団子をパクパクと食べていた。
その幸せそうな姿に心が惹かれた。
話しかけようとも思ったが仕事途中なのでやめた。
「すいません、お代お願いします」
店主を呼びお代を払うと私は予備でお代を出した。
「すいません。あそこにいる娘さん達にこの分の団子をお願いします」
「はい、解りました。毎度ありがとうございます」
店主がお辞儀するのを確認すると私はその場を立ち去る事にした。
一方話し込んでいる娘三人の前に店主が団子を置いた。
娘A「え?私達頼んでませんよ?」
店主「いやね、先程までここで一服していた青年が君達にと言ってお代を出して行かれたのだよ」
娘B「青年?…あ、さっきそこで座ってたイケメンだ!確か…山田利吉と言う人だ!今思い出した!」
『ウソ!?わっ!ウチお礼言ってくる!』
体格のいい娘は友達でもある娘達を置いてその青年の行った道を聞き後を追いかけた。
君と話せるまで後数分
(走るの面倒臭ーい;)
(ん?あの子は…)
END