混合

□真夜中の森で
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「先ぱーい、眠いです」

「バカタレー!これぐらいで寝るな!起きろ!」


会計室は今日も怒鳴り響いていた。文次郎達は会計委員会の仕事で計算をしていた。


(全く!こいつらには精神力と体力を鍛えねばならん!鍛練しなくては!)


文次郎は椅子から立ち上がると何処から出したのかそろばんを人数分出して来た。


「それを持って外に出ろ!お前達には精神力と体力が欠けている!今から森の方へ行って鍛練する!」

「「「えぇー!!??」」」


そろばんの重さは10Kgもあり皆はそれを必死に持ち上げて文次郎の後を追いかけた。


文次郎の後にやっと追い付いた後輩達はゼーゼーと生きを切らしていた。



「先輩・・ここで・・ハァハァ・・鍛練するんですか?」



三木ヱ門が顔を上げると文次郎の顔は真剣な眼差しになっていたのでその先の言葉を飲み込んだ。


「先輩、あの・・どうしたんですか?」


三木ヱ門が小声で恐る恐る聞くと文次郎は視線を外さずに小声で話した。


「あの茂みの向こうに誰かいる」


文次郎は睨みつけていた茂みの方に指を指した。


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