10/11の日記
21:24
女王からの手紙的な
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映画公開後すぐからぼんやり考えていた、KOMモスラさんの小話をお焚き上げ。
鬼束ちひろさんの『火の鳥』『ヒナギク』のサビ部分を脳内リピートしながら書いていたりします。
とりあえずお付き合いくださる方は下のほうへどうぞ。
拍手くださった方、ありがとうございます。
とりあえず台風は家に籠城して乗り切る所存です。
進行方向にお住いの方々、気を付けて。
まどろみの淵より
永き夢を見ておりました。
古の昔より在る大樹の夢です。
空へと真っ直ぐ伸びた、太く逞しい苔むした幹と。
両腕を広げるように青々と茂る無数の枝葉と。
いつからそこに在ったのでしょう。
それはわかりませんが、はるかな昔に種が芽吹き、育ち、花が咲き実を結んで。
その落ちた実が芽吹いて、わたくしたちが生まれました。
……そのような夢です。
ところで話は変わるのですが、わたくし、あなた様に謝らなければならないことがあるのです。
あなた様の背負う、御役目のことで。
……ごめんなさい。
今のあなた様の、守護者としての、調停者としての御役目は、本来であればわたくし達のものなのです。
わたくし達が、背負って飛ぶべきものなのです。
星の命運など、世界の調和など。
そのようなものに心身を砕くこともなく、他の大樹や枝葉に宿る皆々様と同じように、あなた様にも歩いていってほしかった。
これはせめてもの、わたくしの我がままなのです。
ですからどうか、そのような御顔をなさらないでくださいませ。
わたくしはいつものように。いつかのように。此度(こたび)のように。
この枝葉の先にて、あなた様をお待ち申し上げております。
またお会い致しましょう、我が王(きみ)。
その時まで、お元気で。
そして。
御武運を。
古木=初代ゴジラのいる世界
結ばれ芽吹いた実=98版だったりシンゴジさんだったりアニゴジさんだったりレジェゴジさんだったりの、初代ゴジラのいない世界
あと、いつぞや書いた全部の世界線をうろうろしてる初代さん(霊魂)とリンクさせたくてできなかったり。
『ゴジラ』の存在するすべての世界にある東京湾辺りにぶっ刺さってると思うんですよ。初代さんの残留思念。
呼んでるんじゃないかなと、ぼんやり考えてます。
お付き合い、ありがとうございました。
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