ショート・ストーリー

□和
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幼い頃よりずっと世話してきた盾乃助は、本人こそ気付いてはいないものの、ただの憧れにしては熱く、幼なじみにしてはよそよそしい態度で、周りにも気付かぬ者はいなかった。



「姫さま。お外は良い天気にてございます。」
「おぉ、んじゃ蹴鞠でもすっか!来い!いっちょもんじゃろ!!」


お転婆な沙耶とはいはいと言うことの聞く盾乃助との相性の良さは、相当な物でござった。





沙耶、齢十四、
盾乃助、齢十八だった。
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