ショート・ストーリー
□依存
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「あぁ〜。け〜たい〜〜。
ちょっとぉ〜、一年生、何見てんのよ〜〜。」
親に解約させられたのか、
気が立ってる上級生に絡まれるハルカ。
元より普段話しかけられないのにこういう誰かが気が立っている時だけ声を掛けられてしまうハルカにとって日常茶飯事ではある。
ではあるが、やはり朝っぱらというのは嬉しいモノでも慣れるモノでもない。
ここは必然的に声が低くなってしまう。
「はい、スンマセンデシタ。」
「はぁ?」
何?その態度。
気付くと、バス停からそう離れていないところから
腹部を押さえるハルカが出てきた。
「要はこうしたかったんでしょ?」
頬に滲む血液を乱暴に拭うハルカの心中は、正直穏やかとはほど遠い場所で息を潜めていた。
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