ショート・ストーリー

□Re:久しぶり
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今日から高校2年生で、つまり新しいクラスメートに会える出発点だ。
教室前にいる男(つまり俺ね)、水木渉16歳は今大変わくわくしている。
新しい教室では、去年一緒だった奴や初めて一緒になる奴も皆テカテカした顔で机に座って話に華を咲かせている。


ほほう、皆もうすでにグループに別れてんでないの。


・・・
俺、
出遅れちゃった?



実はさっき格好付けて《教室前にいる男》なんて言ってたけど、実は遅刻しちゃいました。
人目が恐くて入れません、ちなみにわくわくじゃなくてがくがくです☆


「・・・俺、初日から遅刻かよ」

参ったなぁ、普通に高校生活送りたいのに。
ま、遅刻だけなんだけどさ。



遅刻だけなんだから普通だろ、と現実に目を向けて教室に足を踏み出す、
するとクラスの目が俺に向いた。



「遅いね〜」

なんだかヘラヘラした男がこちらに向かって歩いてきた。
少し髪が長くて、俺の茶髪とは違って日本特有の純粋な黒だから羨ましい(無駄に綺麗な肌に似合うから余計綺麗に見える)。
見たことねぇからきっと去年違うクラスだったんだろう。



「時計鳴らなくてさ
えっと・・・」

「あ、俺沢井光輝!」

「俺、水木渉」


俺、って言った瞬間ギシッと沢井が固まった。な、なんだよ!!




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