ショート・ストーリー

□Re:久しぶり
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「おはよ〜渉ちゃん」

朝一番
クラスメートの沢井光輝ことコーキ(他のクラスメート達がそう呼んでた)に思い切り後ろから抱きつかれた。

「あっぶねーな!靴箱に激突したらどうすんだよ!」

「ん〜、
責任取って婿に「いらん!」」


始業式から一週間経っていて、少しこいつの扱い方に慣れてきた。


で、そろそろ出るんだよなぁ、“あいつ”が。



「ちょっと!
あんた達、靴箱の前で何やってんの!?いい加減皆の邪魔になるって事、理解してよね〜!」


出た。
最近やたらと俺たちに突っ掛かってくるこの女、渋谷瑠伊。
ってかコーキがいる時に絡んでくるから、コーキ狙いじゃないかと俺は踏んでいる。

「はぁ?渉ちゃんとラブラブしちゃいけないわけ?
何、妬いてんの?」
「何勘違いしやがってますかコンニャロウ。あんた天気が良いからって頭まで春仕様なんじゃないの?」


ただ、何故かコーキは渋谷にだけは冷たい。
それはもう、渋谷を応援してしまう程だ。
実際俺は、心の中で応援してる。


コーキも、俺をおちょくるんじゃなくて女の子に話し掛ければ良いのにねぇ。



とりあえず今日も、平和です。


(「「渉ちゃん!どっちがタイプなの!?」」
「どっちもいや、ってかコーキ離れろ」
「「・・・!!」」)





つづく
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