Dream小説

□シャボン玉
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「きっと爪が当たったんだろうな。…大丈夫か?目に入ったりはしてないな?」
隣から顔を覗き込んで来た彼は、眉を八の字にして情けない顔をしている。私の顔に触れようとして、…自分の手がシャボン液で濡れていることに気付いたのかな。手は顔に触れる事なく、中途半端に宙をさ迷って、結局は躊躇いながら下ろされた。

「大丈夫。目には入ってないし、顔にもかかってないから」
驚いただけ、と笑って見せれば、シーザーも安心したように笑ってくれた。
そして彼はまた、沢山のシャボン玉を作り出す。子供たちが歓声をあげてソレを追いかけ、辺りには甘い匂いが充満した。


温かい日差しに、突き抜けるような青い空。白い雲。
爽やかな風に運ばれてくる、甘い香り。無邪気な子供の笑い声。


「…正直、講義サボって公園でシャボン玉するとか…シーザーって頭おかしいよなぁって、思った」
ぽつりとつぶやけば、シーザーは「ひどい言われようだな」と苦笑した。


でも。


「でも、さ。」
「うん?」
「シャボン玉持って、公園に遊びに行きたくなる気持ち。なんか解っちゃったかも」

シーザーの肩に頭を預けて、もたれ掛かる。金色の髪が風に揺れ、頬を掠めてくすぐったいけれど…でも、離れようとは思わない。
近くで感じる温もりは心地よくって、眠気すら誘われる。

「…ね、シーザー。今日は一日、講義サボっちゃおうよ」
「丸々一日サボるのか?公園で?」
甘えるように頬を擦り寄せる。いつもなら髪をくしゃりと撫でられるトコロだけど、今は残念なコトに彼の両手は塞がっている。

その代わりか、私の額に唇が寄せられた。


「お前と一緒なら、それも悪くないな」



甘い匂い漂う、春の公園での出来事。






END


あとがき

甘いっすね〜温いっすね〜どーなのよこれ〜
JOGIO初夢がこれってどーなのよそれ〜
取り敢えず私の中にあったイメージは「シーザー」「シャボン玉」「子供たち」の3つ。…ちょっと失敗したなぁと思いますが、まぁコレはコレでいいや、と。UPしておきます。
子供よりも蜂蜜が目立っちゃったよ。(笑)

シーザーとホルホースに関しては、甘い気障な台詞をさらりと囁いてほしいんです!(ホルホースはシーザーと比較して胡散臭さがUPします/笑)
しっかし書いててメチャクチャ恥ずかしいんですけど…ッ!!Σでも言わせたい乙女心ぉん!!(…)
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