小説部屋
□夢の終わり+中編+
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カツカツ・・・
教室には俺のシャーペンの音だけが鳴り響く
教室には俺しかいない。
カツカツ・・・
昔から学級委員で先生からよく仕事を任せられた。
小学校でもそうだった。
俺の机には掃除の当番表を作る紙や席順カードなどが積み上げられている。
少しそこに目をやると気分が悪くなりそうなのでただ黙々と進める。
カツ・・・
俺はシャーペンを止めた。
リン・・リン・・リン
跳ねるような鈴の音が聞こえたからだ。
リン・・
鈴の音が止まり
ガラッ
教室のドアが開いた。
リン
「遅かったな。」
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