小説部屋
□あの木の下で
1ページ/12ページ
好きですって言ったら
あなたは困ってしまいますよね。
あなたは私に優しいけど
私の酷い顔をみたら、
あなたはきっと私の前から去ってしまう。
それに、私は彼女ではないから。
あなたに嘘をついています
だけど
悪いのはあなたです。
彼女とこんな酷い姿の私と勘違いしてしまうのだから。
あなただけです。
こんな姿の私に話し掛けて来てくれたのは。
私の隣にいてくれたのは。
うれしかったです。
たとえ、彼女を演じていても。
あなたが私のことを好きではなかったとしても。
私はあなたが好きです。