小説部屋

□6番目のアリス
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あいつはニッタリ笑った。


何を考えているかわからない笑み。

その裏に何があるのだろう。



「チェシャにゃんこちゃん」

あいつは怒る訳ではなくよりいっそうニッタリ笑った。

からかってるんだけど。

「そこどいて欲しいんだけど。」

「やだ。」

ニッタリ笑うの嫌いなんだけど

「どけ。」

「やだ。」

こいつが生徒会長で人気が凄いんだなんて信じられない。

まぁ…顔はいいけどさぁ

笑い方が厭らしいんだよね。

「アリス。」

誰が? 俺の名前は違うんだけど

「アリスは俺のものだから…ね?」

あ…頭イカれてたんだった。

「もーう。俺もイカれてるけど、そしたらアリスもイカれてるんだよ?」

「そんな訳ないだろ。」

「ここにいることがイカれてる証拠。自虐的な歌姫さん?」

「っ…」

「ねぇ?遊んでよ。」


6番目…
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