「風のうた」
望んだのは誰なのか、招いたのは何なのか、死の国は突然に姿を現した…。
風が歌って教えてくれた。
それは一国の滅び。
私にとっては喜ばしくない歌だった。
祈りを雫に乗せて降り注ぐ。
それは優しさ、愛しさ、慈しみを表す。
隣にいたあなたは、悲しみ、怒り、絶望にまかせて泣いた。
希望を抱いてあなたはその地に輝く雨と共に降り立った。
その足元から温もりが広がっていく。
その場所から緑が広がっていく。
汚れた水と大地は浄化され美しいそれへと変わっていく。
私は願う。
あなたがこの国の新しい道導となることを。
あなたがこの国の新しい希望となることを。
そしてあなたの人生はここから始まる。
新たな国を創るために。
風が歌って教えてくれた。
一国の繁栄を。
私は喜んでその歌を一緒に口ずさんだ。
あなたは元気でやっていますか？
私はいつでもあなたを見守っています。