*comic

□n)夜
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諦めて自室に戻ろう・・・

そう思ってベッドから離れようとした

したら

腕を掴まれた

「?!」

思わず驚いて体がビクッと跳ねる

腕を掴んだのは寝ているはずのスマイル

「・・・・何・・・?」

反対側に向いてるスマイルが小さくいう

いつもよりトーンが低い
何か怒ってるみたいな・・・
表情が見えない分不安な妄想が広がる

「・・・眠れ・・・なくて・・・」

「・・・そう」

怒ってる
無理やり起こしたから
嫌われた・・・かもしれない

視界はさらに歪む

ゆっくりとスマイルの体がこっちに向き直る

表情は・・・・

優しい微笑

「眠れなくて僕のとこにきたと・・・添い寝でもして欲しいの・・・?」

こくんと頷く
そのとき思いっきり目を瞑ってしまって涙が落ちる

「困ったお姫様だねぇ・・・」

笑いながら腕を離されて・・・おいでといわれた

素直にスマイルの横に落ち着く

温かい

「コーヒーでも寝る前に飲んだ?あーでもあの砂糖ミルクコーヒーじゃあ関係はないか」

可笑しそうに笑うスマイル

「今日は何か・・・胸がざわざわ・・・して・・・なんか・・・」

なんといえばいいかわからない

自分でもわからないこの感情は

「そう・・・まぁ理由なんて別にどうでもいいけど。・・・僕はいつでも大歓迎だからねぇ・・・」

そういって頭を寄せて髪にキスしてくれた

触れ合う布のやわらかい感触とスマイルの香りが心地よくて・・・安心して

安心・・・・・する

「キスなんてしちゃうとさぁ・・・気持ちが高鳴っちゃうよね・・・ぶっちゃけユーリがくるのなんてえ分かってたよ気配、したしねぇ・・・可愛い事してくれちゃって・・・ドキドキしちゃうよね・・・ユーリだと尚更さぁ・・・ねぇ?ユーリ寝れないならこれからセッ・・・・え?」

若干目が冴えてしまったスマイルの胸元で眠れないといっていたお姫様はすでに夢の中だった

「嘘ーちょっとぉ・・・・酷くない?」

の○太君並だよ・・・ぽつっといって苦笑

「まぁ・・・イインデスケドネ・・・」

自分に擦り寄って柔らかな表情で眠るユーリに思わず顔の筋肉が緩む

「お預けは・・・・今日だけにしてねぇ・・・ヒヒ・・・・オヤスミ」

キスをしてスマイルも毛布を被る




オヤスミ







眠ろうとしたけどムラムラして結局朝までスマイルが眠れなかったのはいうまでも無かった。
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