02/14の日記

00:50
無題
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バレンタインだったわけだが
何とかチョコもできて・・・少し浮かれ気分でスマイルの家に向かった


いつものようにベランダから入るとベッドに腰掛けたスマイルがいらっしゃいとか声をかけてきた

隠そうと思っても今日がバレンタインということはヤツもわかっているだろうしと思って
特に隠さずチョコのはいったプレゼントを渡した

初めてのバレンタイン
初めて手作りしたチョコレート

顔こそはいつものように平静を装っていたつもりだが心臓はバクバクだった

何をそんなに緊張しているのか
と頭の中の冷静な私が呆れるほどに

スマイルは一瞬目を見開いて少し驚いたようだった

何だその反応はといえば
まさか私がバレンタインチョコを準備するなんて思わなかったといわれた
そんなうかれた事興味ないと思ってたと

そして一言






チョコ、嫌いなんだよね。






一瞬固まる
頭も真っ白になった

なんていった?なんと
チョコが嫌いだと?!


立ったまま硬直する私


食べてくれる
以前に
嫌い発言を食らってしまっては私の数日間の努力は
何か期待していたこの気持ちは


そんな硬直してしまった私の手からチョコの入った包装を奪い取られて意識が戻ってくる




嫌いなら食べなくていい
私が食べる





強気にはいったものの涙が出そうだった

奪い返そうとしたら避けられ今お腹が空いてるから1個なら食べるといって結んでいたりぼんをとられ中に入っていたチョコを1つひょいと口の中にいれた

嫌いといっていたものを無理になんて食べてもらいたくない
返せ!といって奪い返そうとするが取り返せない

抱きついて動きを封じてやった
というのは涙がでてきたから動き回られると泣きながら追い掛け回す私がバカみたいだからだが

動きを止めたらチョコは簡単に奪い返せた
スマイルの腰にまわしていた腕を解き
チョコを抱える

口に入れたチョコをしばらく口の中で溶かしのどの奥に飲み込んだであろうコクンという音が聞こえた

嫌いなら食べなければいいのに

と思わずぼやいた
目には涙があふれてしまっていて顔をみられまいと下を向いていたからスマイルの顔はみえない

みたくなかった

そしたら

うん、おいしい

上から聞こえた
私が泣いたから無理していってるんだろう
チョコ、嫌いなくせにおいしいとかないだろうが

黙ってそのまま下を向いていたら

頂戴と何か優しくいわれてチョコを次々の口の中に運んでいく

その様子を見上げる形になってしまう身長差だから少し見上げてみていたらチョコは全部無くなった

こいつなら目の前で薄情にも吐きそうだ
いやそうするために口に全部いれたんだろ

とか思ってじっとみていたんだが
全部
胃の中にいれてしまったようだ

そしてにっこりと優しく笑ってご馳走様といい私の頭を撫でてきた

無言で見つめる私をどうしたの?とでもいうような顔でみている

チョコはあまりスキじゃないけど私の作ったチョコは美味しかったよと笑っていってきた
血が混じってるから甘くなかったのかなあとか笑いながら私の手を握る

ああそういえばチョコを砕いてるときにサクっとやったんだった
アッシュが悲鳴をあげていたが
チョコには血は入ってないぞ
守ったからな

絆創膏の貼られた私の手を自分の頬にあて頑張ってくれて有難うとかいいやがった

やめろその笑顔
そのキザな行動

ドキドキするじゃないか!!

こいつはサラっとこんなことするからイヤなんだ!


バレンタインだから恋人として・・・
ごにょごにょ話す私の言葉をじっと聞いてくれ小さく頷いてくれた


私の作るものならまた食べたいといって抱きしめてキスをしてくれた

甘い

甘い

甘ったるい

チョコ味のキスだった




来年はチョコじゃないものにしてやろう

あと

気が向いたら手料理でも振舞ってやろうと思った

私の作るものは食べるっていってくれたしな

アッシュにスマイルが好きなカレーの作り方を城に帰ったら教えてもらおう












スマイルが

大好きだからな







なんてな

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