04/03の日記

09:31
無題
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一眠りしていたら四月になっていた

生が長いと時間なんて気にしなくなってきてな
スマイルは今回そばにいなかったぞ
私が起きないことに慣れてしまったんだろうな

…若干淋しいが


起きてそのまま二人がいるであろうと思われる部屋にいったがいなかった

二人の自室にいってもいなかった

どこを探しても名前を呼んでも

二人は出てこなかった

出かけているのかと思い書庫で本を読みながら待った

19時を回っても二人は戻ってこない


起きてから何も口にしていないのでさすがに腹が減ってきた


日もすっかり落ち辺りは暗い
蝋に火をつけソファーに座った

普段は日の光なんて好きじゃないがその時は何か恋しく感じた

揺れる蝋の光の中で私が少し動くことで聞こえる布の擦れる音だけが室内に響いた

なんだかこのまま夜に飲み込まれそうだと思った



ガチャ



遠いところで扉の開く音



喋り声

次第に近くなる足音


帰ってきた!
嬉しいと思うが体が動かなかった

私のいる部屋があけられ空気が変わった

無駄に大きく一方的に喋る明るいアッシュの声
落ち着いた口調で適当な相槌をうつスマイルの声

そして二人がソファーで踞る私に気付いて声をかけてくる

起きてるだの具合が悪いのかだの
無反応をしていたらスマイルが私の体を起こしおはようといってきた

私の涙を指で拭いながら


こんなことで泣くなんて私も脆くなったものだな




二人は私がまだ起きないと思い出かけていたらしい



次は置き手紙していくからねとスマイルに笑われた


バカものめ

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